トランプ大統領以外に不動産王以外はいるのか

アメリカ合衆国のトランプ大統領は、多くの資産や不動産を持っていると言われています。
そのため、不動産王と呼ばれることもあります。
しかし、世界にはトランプ大統領以外にも不動産王と呼ばれている人は一定数いるのです。
今回は、不動産王とも呼ばれているトランプ大統領がどのくらいの資産を持っているのか、どのような経歴を歩んできたのか、トランプ大統領以外の不動産王にはどのような人物がいるのか、不動産王が多い国はどこなのかなどについてご紹介しましょう。
私たちの生活において、不動産王という存在は身近な存在ではないため、調べたことがないという人もいるはずです。
しかし、世界情勢の豆知識の1つとして、知っておいて損をすることはないでしょう。

トランプ大統領の資産や不動産王としての経歴

それでは最初に、トランプ大統領の資産や不動産王としての経歴からご紹介していきましょう。

■トランプ大統領はどのくらいの資産を持っているのか

トランプ大統領は、ゴルフ場やホテル、ビルなどを所有しています。
具体的にどのような資産を持っているのか確認してみましょう。

・ゴルフ場
トランプ大統領が所有しているゴルフ場は、トランプナショナルゴルフクラブコルツネック、トランプナショナルゴルフクラブウエストチェスター、トランプインターナショナルゴルフリンクスの3つです。
トランプナショナルゴルフクラブコルツネックは、ゴルフコース以外にもフィットネスセンターやプールなどもあるので、バカンスなどを楽しめる場所になっています。
トランプナショナルゴルフクラブウエストチェスターは、ニューヨーク州ウエストチェスターカウンティーという歴史のある街の中にあり、マンハッタンからもアクセスしやすい場所にあります。
トランプインターナショナルゴルフリンクスは、ゴルフ発祥の地であるスコットランドにあるゴルフ場で、トランプ大統領の「ゴルフ発祥の地候補地のスコットランドにゴルフ場を作りたい」という思いが実現したものです。

・別荘
トランプ大朗良の別荘は、マー・ア・ラゴにあります。
マー・ア・ラゴは、以前の大統領に保養地として寄付された場所ですが、財政削減のために返還されました。
しかし、トランプ大統領は別荘として購入したのです。

・ホテル
トランプ大統領が所有しているホテルは、トランプインターナショナルホテル・ラスベガスです。
このホテルは、トランプ大統領の象徴だと言っても過言ではないでしょう。
トランプインターナショナルホテル・ラスベガスではギャンブルはできませんが、大きなスパとレストランがあります。

この他にも、ウォールストリートのトランプビルディングやトランプインターナショナルホテル&タワー、トランプナショナルドラルマイアミ、自家用ジェットボーイング757、シコルスキーS76などの資産を保有しています。

■トランプ大統領が歩んできた経歴

トランプ大統領は、元々裕福な家庭に生まれましたが、若い頃は様々な悪さをしていたと言います。
そのせいで、父親によってミリタリースクールに入学させられてしまいます。
その後は、ペンシルベニア大学を卒業し、父親が営んでいた不動産会社の手伝いをするようになりました。
そして、ニューヨーク近郊でカジノやゴルフ場、ホテルなどを経営し、アメフトチームのオーナーにもなったのです。
しかし、1990年に不動産バブルが弾けてしまうと、これまでの資産の価値がなくなり、9000億円という莫大な負債を抱えることになってしまいました。
それから事業を立て直そうとしても失敗が続き、3回も破産を経験しています。

今でこそ不動産王と呼ばれているトランプ大統領ですが、ここまでの資産を手にするためには、大きな苦労をしてきたことが経歴から分かります。

世界の不動産王について調べてみた

アメリカのトランプ大統領は国を代表する不動産王として知られています。
不動産王と言えば、多くの不動産を保有し莫大な資産を築いている人物のことを言いますが、世界にはトランプ大統領以外にどんな不動産王がいるのでしょうか?
世界の不動産王として有名な人物はトランプ大統領以外にも様々な方がいますが、中でも世界的に上位の人物について調べてみました。
以下は、不動産王ランキングでトップ5の人物です。

・李兆基氏
李兆基氏は、中国・香港において1位・2位を争う不動産王です。
1963年に仲間と共に有限会社を立ち上げており、中小住宅の開発を着手したことで、不動産業界の新たなサービスを作り上げて成功します。
李兆基氏が過半数の株を保有しているヘンダーソーン・ランド開発については、積極的に投資しているのも特徴です。
また、ホテルやレストラン、ネットワークサービスなどの様々な分野に投資しており、今後の取り組みも注目されています。
資産額は248憶ドルで、世界富裕層ランキングでは27位となっています。

・王健林氏
資産242憶ドル、世界富裕層ランキングで29位になるなど、李兆基氏と争っている不動産王です。
中国の不動産業界の中核的な存在である大連万達グループの会長でもあります。
2014年に9億ドルを投機してシカゴに89階建ての高層ビルを建設し、知名度が高まりました。
2015年には中国人実業家としては最も資産を持つ不動産王とされていましたが、現在は李氏に次いで2位となっています。
王健林氏は商業・文化・インターネット・金融の企業を保有しており、多岐に渡る分野において事業展開しているのも特徴です。

・トーマス&レイモンド・クォック氏
香港の実業家であるウォルター・クォック氏の兄弟です。
トーマス&レイモンド・クォック氏は兄弟のウォルター氏が解任してから兄弟で中国・香港の不動産開発会社を経営してきました。
国際金融センターや高層ビルなどの投資実績があります。
2014年、トーマス氏が賄賂容疑で有罪判決を受けたことで、レイモンドが現在の会長として経営を支えています。
資産額は159億ドルで、世界富裕層ランキングは58位です。

・ドナルド・ブレン氏
アメリカでも大手の不動産会社である「アーヴァイン・カンパニー」の会長で、ロサンゼルス出身です。
主要なオフィスビルやショッピングセンターを保有しており、資産額は152憶ドル、世界富裕層ランキングでは64位となっています。
元々は海軍に従事していたこともあり、土地の保護・保全、教育・研究などへの慈善活動にも力を入れています。
地域に根付いた事業家としても知られており、アメリカを代表する不動産王と言えるでしょう。

・チェン・ユー・タング氏
カナダ国籍のチェン氏は、中国広東省出身で香港やマカオで大規模な不動産取引を行っている人物です。
不動産・デパート・交通・ジュエリー・通信事業・カジノなどあらゆるビジネスに取り組んでいます。
2016年に9月に病気で亡くなっていますが、資産額144億ドル、世界富裕層ランキングでも71位という主要な富豪としても知られています。

不動産王が多い国は…

世界の不動産王ランキングでトップ5に君臨する人物を調べてきましたが、不動産王は中国に多いことが分かりました。
中国には、上記で上げた李兆基氏や王健林氏以外にも、不動産王としての名を連なる存在は多くいます。

・ジョセフ・ラウ氏
ジョセフ・ラウ氏も中国・香港生まれでチャイニーズ・エステートの会長として活躍されていた人物です。
チャイニーズ・エステートは、香港の大手不動産デベロッパーで、株式の61%を保有しているとされます。
富豪実業家としても知られ、イギリス・ロンドンの高級住宅地で約47億6000万円のじゅうたくを購入し話題となりました。
2014年には賄賂やマネーロンダリングで有罪判決を受けており、現在は会長を辞任しています。

・黄志祥氏
シンガポール国籍ですが、黄志祥氏は中国・香港の不動産開発コングロマリット、SINOグループの会長を務めています。
住宅・オフィスビル・工場などに関わる不動産事業を展開しており、姉妹会社としてアジアの飲食分野の会社も設けています。
息子もシンガポールの不動産長者です。
世界的に有名な不動産王としては、黄志祥氏の名を挙げる方も多いです。

・潘蘇通氏
香港の松日・デジタルホールディングスの創業者です。
現在はゴールドイン・ファイナンシャル・ホールディングスの会長を務めており、アメリカに移住したり香港に戻ったりと各地を転々としながらも事業で成功を収めています。

・呉光正氏
中国・上海出身で、英語名で「ピーター・ウー」と名乗っている香港の実業家です。
九龍倉集団の会長で大株主で、会徳豊の元会長、大株主でもあります。
香港ではトップクラスに入る富裕層として有名な人物で、世界富裕層ランキングでも153位にランクインするほどです。

・ウォルター・クォック氏
上記で紹介したトーマス&レイモンド・クォックの兄弟で、中国・香港生まれの実業家です。
父親の死後、兄弟とサンフンカイプロパティ株式会社の経営を支えていました。
しかし、母親とのトラブルが原因で経営から退いています。
2018年に亡くなっていますが、資産額70憶ドル、世界富裕層ランキングでは193位になりました。

このように、世界を代表する不動産王は、中国が非常に多いことがわかります。
特に香港では不動産王のトップを争う李兆基氏や王健林氏がいます。
不動産王と言うとトランプ大統領をイメージする方が多いかもしれませんが、世界には数多くの不動産王が名を連ねているのです。

今回は、トランプ大統領以外に不動産王はいるのか調べてきました。
トランプ大統領はアメリカのラスベガス・ニューヨーク・ワイキキ・アトランティックシティなどの超都心・観光地などに数多くの不動産を保有しています。
トランプ大統領は世界屈指の不動産実業家ですが、それ以上の資産を持つ実業家もたくさんいます。
トランプ大統領の資産額は、2018年3月時点で31億ドルと言われているのです。
今回紹介した不動産王の資産額は、トランプ大統領を遥かに超えています。
世界にはまだまだ不動産を多く保有し、莫大な資産を築いている実業家がたくさん存在します。